映画をご覧になった方からのご感想をご紹介いたします。
HPに寄せられた感想
六花さん 50代 女性 |
弘前でこんな素晴らしい映画を「タダで!」鑑賞させていただきました。企画運営された方に感謝します。 私は1963年生まれです。小学生のころ「ウーマンリブ」という言葉を耳にし、なんとなく恐そうな大人の女の人が騒いでいるという印象を受けました。 40年以上経過した今日、「ウーマンリブ」が何であるかがわかりました。 そして、今の私が幸福感を持って、家庭や職場で過ごすことができるのは、この先輩たちのお陰であることをひしひしと感じました。 そして、私の次の世代の女性も幸福感を持って生きていけるよう、何かしら貢献したいと思います。 (2015年9月14日) |
猫柳さん 40代 女性 |
・日本の女性学の皆様の生の声を、また業績を、まとめて1本の映像にしてくださったのは、大変ありがたいと思います。記録は作らねば、残していくこともできません。伝えていくことの第一歩です。 また、生の声(残念ながらライブではありませんが)を聞き、顔や話し方、所作を拝見できることは、文章とはまた違った部分で伝わってくるものがあって、感動しました。 そして、本にしてくださったのもありがたいです。異なる気づきがあります。 平塚雷鳥さん時代の名前は聞くことがありましたが、70年代フェミニストの名は詳しくなく、ただ、お茶くみ闘争などの活動名や色々揶揄された言い回しだけでした。ここでしっかり知ることができてよかったと思います。 ・「何を怖れる」というタイトルは、「LEAN IN(一歩踏み出す」と対になっているようで、現在、世界的に振り返りの時期なのかなと思いました。しかも、日米それぞれらしい(といっては、これも偏見かもしれませんが)タイトルです。 ・40年経ってこんな状況に、というのは確かにそうかもしれません。危機感も覚えますし、時々、くじけて諦めてしまいそうにもなります。ですが、人権という言葉もなく、女性が「人間」として認められてこなかった時代もあることを思えば、少しずつでもマシになっていっていると思います。諦めたらそこで終わるのです。 ・某ほがらかさんの言葉に「男性は過去を見るが、女性は未来を見る」という名言がありました。映画の皆様も、現在を見て、そこから、あらまほしき未来を見て、行動されたのだと感じました。 「フェミニズム」「女性学」というと、言葉に手垢が付きすぎてしまって、誤解されやすいかもしれません。それでも、「わたしがわたしらしく生きる」ということに、老若男女、貧富、国、人種、等々の違いはないのだと思います。そういう社会になっていけたらいいと思います。 (2015年6月16日) |
あかさん 30代 女性 |
母に勧められ映画を観ました。 みなさんの行動で今日の私があるのだと感じました。 生まれてもいない時代のことだけれど、なぜか涙が何度も流れました。 しかし本質的なところでは今のおんなの立場はあまり変わっていないなと感じ、また今の私達世代のおんなは専業主婦に憧れる人も多く、とても残念な気持ちになり、と同時に今のままではダメだ私!というなんだか背中を押された気がします。 もう一度観たいです。 (2015年6月14日) |
はなことりさん 60代 女性 |
<ブログにアップされた はなことりさんの感想> 「『何を怖れるーフェミニズムを生きた女たちー』は「この生き難さは、私が悪いからだ」と自分を責めている女たちへの贈りものである。」 (ご本人の承諾を得て、ブログへのリンクという形式にて掲載) |
K.Uさん 男性 |
御作を、3月1日に戸塚の 男女共同参画センター横浜で拝見しました。 この映画は、 松井久子監督が フェミニズムとは距離を置いていた人だったからこそ 可能だった映画だなと思いました。 ある思想を持った人というのは どうしてもその枠組みにあった風に 現実を切り取ってしまうもので、 しかも相手が思想的「同志」ともなると、 原理原則の部分で相手に「連帯」してしまうので、 話し手の人間性は置き去りになってしまうものです。 プロパガンダ映画というのは10中8、9が そうでした。 「何を怖れる」の話者たちは みな同じ現実を語っているのですけれど、 それをどのように語るか、 そしてそんな現実の中でどのように生きてきたかは 人さまざまです。 松井監督にはそういった視点・視線があるなと この映画をみて感じました。 考えてみれば当り前のことなのですが、 自分の人生は自分で切り開くしかないのだと 改めて思いました。 そうだ、こうも言えます。 この映画の話者たちは、 みんな自分の人生を自分で切り開く 力を持った人たちではあったと。 1971年のリブ合宿で、 「討論に先立ち、まず各人の自己紹介を」 と司会が水を向けたら、 みんな一斉に思いの丈を語りだして、 それだけで日が暮れてしまった という話に一番グッと来ました。 「まず問題を立てて、 それに対する最も適切な解を求める」 という社会科学の方法が通じない問題なのだ ということがよく分かりました。 恐らく、納得の行く答えは自分ひとりで 出すしかないたぐいの問題なのだろうと。 それにしても、 やっぱり男に女の気持ちは分からないものだな、 と改めて思いました。 監督の次回作を楽しみにしております。 (2015年3月2日) |
Kさん 50代 女性 |
最初と最後のアベマリアの音楽に大変がっかりしました。 キリスト教の中で女性の象徴とされる聖マリアがどれだけ女性にとって抑圧的なものか、という問題に触れた者としては、どうしてここでこの音楽が流れるのか、と絶望的な気分になりました。 それだけが残念でした。 (2015年2月24日) |
M.Mさん 30代 女性 |
わたしは、この作品に 勇気づけられました。気がついたら東京での公開が終了していたので、朝早く起きて横浜に出向いた価値がありました。 わたしは、実家での立場が「愛人の連れ子」で、長じて結婚(事実婚です。)してからも、子どもに恵まれなかった経験から、フェミニズムに関心を持っていました。 映画を観て、わたしが不妊治療にはまらなかったのは、映画に出てこられていた先生方の思想的な影響があると思いました。(先生方の著書を読んだことがあったので。) わたし自身の不妊治療歴は、保険診療内で簡単な不妊検査はしたのですが、本格的な不妊治療はやっていないのです。 最近は医学の進歩で、第三者からの精子提供や卵子提供や子宮移植などが技術的に可能になり、何が女性や子どもにとっての利益なのかが見えにくくなっています。 女性の労働問題や晩婚化による不妊の問題などを、自分で勉強しておいてよかったと思いました。 フェミニズムを知らない同世代の人の中には、「女の幸せ」や母性にこだわるあまり、身体がボロボロになるまで治療を続けたりする人もいると思います。 わたしはそういうのが嫌だったので、児童養護施設の里親ボランティアをやったり、児童相談所の里親研修に出たりして、自分が不妊症ということからは、意図的に目をそらしていました。そういう風にできたのは、自分の身体にとっては良かったと思います。 (でも、本格的に養子や里子を取るには、戸籍の問題や夫の年齢や収入の問題など、色々難しい壁があることが分かったので、わたしは結局ボランティア程度のことしかできませんでしたが。わたしは自分の収入が低く、夫は十歳年上なので、養子や里子を取るには、その子どもを大学まで学費をみきれないんじゃないかということで、養子あっせん団体や児童相談所の審査を通りにくいのです。) でも、映画でフェミニストの先生方の肉声を聞けて、本も買ったので、今パラパラ読んでいるのですが、先生方が若い頃苦労された点などに共感して、自分もがんばらないとな~、と思いました。 仕事(今は介護のパートをやっているのですが、給料が安すぎるので、春からは看護学校に行って看護師の資格を取ろうと思っています。)や家族の介護(義母が認知症で施設に入っています。)など、自分にも今後とも色々な課題が出てくると思いますが、先生方の後に続いてがんばっていこうと思います。 (2015年2月16日) |
M.Oさん 60代 女性 |
久しぶりに青春の同窓会に参加したような懐かしさとともに、激しい強烈な時代にタイムスリップしたような2時間でした。映画自体はテーマごとにまとまりが良く、様々な立場の女性たちの肉声がリアリティを持ちながら見る側に解りやすく伝わってきました。 会話の背景の音楽や映像も爽やかで、同時代を生き 老いを迎えた私たちまで穏やかな悔いの無い残りの人生をいききろうと思わせていただきました。 2.15 横浜シネマリンで鑑賞いたしました。 (2015年2月15日) |
るるこさん 40代 女性 |
2月8日横浜シネマリンにて見ました。 わたしは1969年生まれ、母親は当時22歳です。 わたし自身は母との縁がうすくどのような人生を送ってきたかは知らないのですが、 その時代の、感覚が鋭く知的で、物事を深く考えている女性たちがどのような思いを抱えていたのかを知るすべになりました。 いわゆる総合職で92年入社、肩に力を入れてそのまま流れに乗って挫折知らずのまま頑張っていたらカツマーとなっていたのかもしれませんが、入社後にさまざまな女性差別的なものにあたって挫折、この15年ほどはほぼ専業主婦として育児とPTAやボランティアに精を出しています。 フェミニズムに対するわたしのこれまでの感覚は、監督が書籍のまえがきに書いていらっしゃった内容に近いものでした。 お茶くみコピー取りこそなくなったかもしれませんが、女性をとりまく状況は変わっていないと思うところも多く(現在放送中のドラマでも周囲の男性とうまくやっていくためにバカなふりをしている女性と、それができず非モテのコンプレックスを抱える高学歴女性の構図が出ていて愕然としました)、また20数年前よりも厳しい現実に、娘に何を提示できるのか大変迷っているところです。 映画を見て、リブやフェミニズムをめぐる歴史や現在が、単に女性の問題に限らず、社会をとりまく問題を映すものだったり、そこに含まれる構造は同じ問題をはらんでいることに気づかされました。 映画とともに書籍を読み(帰宅後、一気に読みました)、映画には含まれていなかったインタビュー部分を知り、いっそう理解が深まりました。どちらもぜひ知人たちに勧めます。 上野千鶴子さんの講演や書籍にとても共感する部分が多く興味を持った映画でしたが、上野さんのプライベートについても(書籍と映画で)垣間見ることができていっそう興味を持ちました。 会場に15歳の女の子がいらっしゃっていましたが、その世代の女性たちに生き方への提言やメッセージをたくさん発信してほしいと願っています。 (2015年2月8日 横浜シネマリンにて) |
30代 女性 |
映画に登場した井上輝子さんの講座に参加したことがきっかけで、この映画を観たいと思いました。 私自身、最近結婚したばかりですが、この映画は「考えないようにしていていたこと」を見せられたなぁ、という印象です。 今日この映画を観ながら考えたこと…、 まだうまく言葉にはできないのですが、これから見過ごさないで生きていきたいなぁ、と思いました。 (2015年2月7日 横浜シネマリンにて) |
S.Sさん 60代 女性 |
同世代である上野千鶴子さんのファンです。 上野さんが著書などで主張されてきたことに対して共感はしていましたが、自分から「発信」していなかったなと この映画を観て、思い知らされました。 まずこの映画について、自分が考えていることについて周りに話しかけること。 そこから始めてみよう、と思いました。 (2015年2月7日 横浜シネマリンにて) |
Aさん 70代 女性 |
今日は中学生の孫娘を連れてきました。 まだこの映画は難しかったかもしれませんが、それでも、何かを感じてほしいと思いました。 (松井監督がとても喜んでいて 「今はわからなくても、社会に出たらわかるわよ」 とおっしゃっていました) 家で、あらためて、一緒に本を読んでみようと思っています。 (2015年2月7日 横浜シネマリンにて) |
H.Kさん 40代 女性 |
上野千鶴子さんのティーチインの会の上映に参加させていただきました。 まずは、上野さんのお話をシェアさせてください。 ・この映画は60代の同窓会ではなく、若い人たちに見てもらいたい。 ・今女性が働き続けることが当たり前と思っているのは実は先人の活動の結果でもある。 ・それでもまだ全然進んでいなくて、若い人に申し訳なく思う。 ・1985年、国連の女性差別撤廃条約を日本が批准して、雇用機会均等法が検討された。 ・上野さんらは、雇用機会均等法に反対だった。理想からほど遠いものだったので。 ・厚生労働省の赤松良子さんが、当時「不十分な法律でもないよりはよい」と雇均法を成立させた。(そのことはプロジェクトXで初めての女性エピソードとしてとりあげられた) ・雇均法は、女の働き方を「残業まみれのブラックな働き方」と「非正規」の二択にした。 ・育休法は正規雇用にしか関係がない。 ・出産離職は依然7割。 ・経営側の策略。 ・会社は産んだ女性をマミートラックに追いやった。その結果女性も管理職がちっともうらやましくない、「すっぱい葡萄」現象が起きるようになった。 ・マスコミの女性は雇均法に賛成した。夜勤をしたかった。結果、マスコミの正社員女性もブラックな出世の道かマミートラックの2択になった。組合活動をする余裕もなくなった。出世の道を選んでも出世できずに長時間労働をすることになった。 ・(30代の女性が「映画を見て、昔と状況が変わっていないと思った」という感想をうけて)そう言われるのはとてもつらいが、変わっていないからこの映画を作った。 ・(どうやって変えていけば?という質問を受けて)男は言われないとわからないので、ひとり一殺、まずは一人一人がパートナーを変える活動をした。男が変わるきっかけは、妻に生き生きとしてほしいという愛。 ・(「女性の問題は大きい」かな?のんびりした感想を述べた、ひとりで来ていた早稲田露文4年生男子の感想を受けて)早稲田出た男子でも今後正規の職につくのも大変だし、正規社員になったら社畜の道が待っている。あなたも満足できないモヤモヤがあったからここに来たと思うが、それを是非同年代の人と分かち合ってつながってほしい。 ・今後WAN(Women’s Action Network)で発信していくので見てほしい。 以上です。 上野さんの話はいちいちうなずけました。私もマスコミの労働組合の全国組織の女性組織の役員として、すべきことがたくさんある、と刺激を受けました。今後ともみなさまのお力を貸してください。 (2015年2月6日) |
ともちゃんさん 40代 女性 |
素晴らしい映画ですね。いろんなことを考えさせられました。 素晴らしい映画。色々と考えさせられました。 「フェミニズム」という言葉を聞くと、男性に負けないエネルギーにあふれた筋肉隆々の女性たちがガツガツ意見を述べて、男性たちを吹き飛ばす、という勝手な先入観がありました。でも、「何を怖れる」を観て、女性なら誰もが意識的に又無意識的に抱く感情や疑問のようなものを、きちんと言葉にして伝えることが出来る人たちがいて、今も語っているのだと知りました。女性解放運動は、決して古い話ではなく、今の私たちにこそ重要であると感じます。 性差による、やむを得ない違いを受け入れて、どう共存するか。女性は、いつの時代も賢くなくてはならないと改めて思い至り、もやもやとした疑問や思いを、きちんと人に語れる人間になりたいと思いました。 そして、こんなにおしゃべりな女性たちのメッセージを一つの作品にまとめ上げた監督、本当にすごい!!彼女たちのメッセージの糸を織りなした布の色は、とても優しいと思いました。 (2015年2月5日) |
tukinoさん 40代 女性 |
<ブログにアップされた tukinoさんの感想>
フェミニストたちの同年代史 映画&本『何を怖れる―フェミニズムを生きた女たち』 (ご本人の承諾を得て、ブログへのリンクという形式にて掲載) |
A.Yさん 50代 男性 |
久々に考えさせられる映画を 見せていただき、また、本も読ませていただきました。 男性の価値観が強いてきた様々な差別や偏見に対し、女性性の否定、母親への反発から始まり、構造の改革、政治への関わりへと働きかける中で、女性の柔軟さ、多様さ、強かさを感じました。 今の経済や力、効率を重視する奪い合う男性的価値観に対し、産み育て弱者に寄り添う女性的価値観が重要であると、考えさせられました。素晴らしい映画、ありがとうございました。 (2015年1月31日) |
A.Tさん 40代 女性 |
渋谷シネパレスでドキュメンタリー映画『何を恐れる 』を観ました。 東京出張が決まった時に、仕事以外でやる予定にまず組んだのがこの映画を観ること、だった。 今日のお客さんは9割が女性。 そして女性の7割が60歳、70歳、80歳代とお見受けした。 1971年に始まったリブ運動。 このドキュメンタリー映画は、その時代から今までを生きた女たちの証言だ。 そして、今日の多くの観客は彼女たちと同じ時代を生きた女性の先輩たち。 映画の途中、 周りでは何度もすすり泣く声が聞こえた。 見終えた今、私の心に残った言葉をメモしておこう。多少の記憶違いはあるかもしれないが。 『自分自身と本当に出逢っていない者は、誰とも出逢わない』 『人は誰かを抑圧してしか生きれないのか』 『無位無冠の女は強い』 『フェミニズムはアメリカからやってきたんじゃない。 日本には昔から女性問題があった。アメリカのフェミニズムと日本のそれは違うんだ。男並みに生きたいなんて私たちは思っちゃいない。』 『女の強みは弱者を抱え込む存在であること。 弱者への想像力があることが女の強み。』 響く言葉は女によって違うだろう。 きっと男にとっても。 ラストシーンのあまりの美しさに、私は涙が止まらなかった。 そして周りでも多くの女が泣いていた。 エンドロールが終わると、 自然と拍手が起こった。 1972年に産まれた女である私。 今日のドキュメントは強烈なインパクトだった。 そして、女に産まれてよかったと強く思うのだ。 多くの男女に見てもらいたい映画だった。 (ご本人の承諾を得て、FBより転載) |
ゆいさん 20代 女性 |
<ブログにアップされた ゆいさんの感想>
(ご本人の承諾を得て、ブログへのリンクという形式にて掲載) |
バナナさん 30代 女性 |
フェミニズムは聞いたことある。ウーマンリブ、リブって肉じゃないよなぁー、そんな知識しか持っていない1975年生まれ、39歳です。1970年代のこの映画の話は、ちょうど私の母親世代たちの事。でも母からそんな話は聞いたことありません。もしかしたら、そういう運動を嫌っていたのかもしれないし、もしかしたらほとんど知らなかったのかもしれない。 だから映画で知れたことがまず嬉しく、見た後その日はちょっと興奮が冷めやらずでした。映画の中の女性たちに共感したところ多かった。「それはやりすぎだ」と感じたところもあった。でも、なぜそんなことまでして活動してたのか、、、背景を考えると胸が熱くなります。 同じ情報持っていないと語るの難しいので、まず見てほしい。いろんな方に。でも私は私の世代の人に一番おすすめするかも。だって自分の母親世代の女たちがこんなことしてたんですよ。早く孫の顔を見たいとか、毎回会っても同じ話ばかりするような母親たちが。。。こんな時代を生きていたなんて、衝撃ですから。 学校の先生、もしこの感想を読むことがあったら、学校の授業で映画「何を怖れる」使ってください。歴史の授業、どうせ近代なんて行く前に卒業で知ることさえできない次の世代がもったいないです。 男性の方、映画の中で「男性を敵だと言ったことは一度もない」とか言われてます。そうフェミニズムは男性を敵とはしていないんですね、これは私も安心しました。一緒にどう生きるかなんですね、いやいやまだまだ勉強不足でそのあたりがよく分からないですが、たぶんそんな感じだと思います。 誰もがより良く生きる権利なんだと映画見て感じましたから。 本当に素晴らしい映画であり、ずっと残る記録でした。ありがとうございました。 (2015年1月23日) |
K.Oさん 40代 男性 |
わたしにとって田中美津さんはヒーローでした。上野千鶴子さんは恩人でした。 樋口恵子さんは、非力で支えきれなかった大切な候補でした。 そして彼女たちと同時代に、素敵なたくさんの人々と、彼女たちを支えた人たちがいたことを知り、とても励まされました。 とくに魅力的だったのは、ながらく認知症を患いながら、明るい表情で周りに気を配る高橋ますみさん。同じく認知症である自分の父と比べてしまい、少々残念な気分になってしまいました。 加納実紀代さんは著作の内容から厳しい人なのかと思っていましたが、親しみやすい印象の方でした。写真家の娘さん、お孫さんの話が出てこなかったとこだけ残念です。米津知子さんの「モナリザ・スプレー事件」の勇気には驚きました(一方で、新聞の片隅に載っていた花森安治のコメントの無内容さにも驚いた)。 まだまだ現場の一線で闘い続けている池田恵理子さん、桜井陽子さん、高里鈴代さんには、パワーを感じさせられました。 “Women’s studies”という言葉に出会い、「女性学」という訳語を生み出した思い出を嬉しそうに語る井上輝子さん、「うちは平安時代式の結婚だから」と言う田中喜美子さんの飄々とした語り口にも元気をもらいました。 滝石典子さんの地域に根差した活動実践にも考えさせられました。彼女たちのことを語り継ぐと共に、自分のできる範囲で闘いを引き継ぎ、後輩に手渡していきたいと思っています。 (2015年1月19日) |
Helenaさん 50代 女性 |
本日は、渋谷に映画を見に行かせていただきました。 映画のチラシを偶然見つけて、その登場人物に知り合いの顔(滝石典子さん)を見つけ、ぜひ見に行こうと思っていたのです。 彼女は20代から30代に連続企業爆破事件の裁判闘争支援をされ、その後四国に移り住んだ方ですが、私も学生時代にその裁判支援に関わって、彼女といっしょに活動しました。 映画にもあったように彼女はお子さんも遠方に預けてまで活動に集中されていて、私なんぞは助けにカウントされてなかったと思いますが。 私もまだ20代はじめだったので、今後何をして生きていこうか?と悩む日々だったわけですが、彼女はすごく影響を受けた人の一人です。彼女の話をひさしぶりにきけ、また今暮らしてらっしゃる四国の風景も見れてよかったです。 思えば、70年代や80年代のオヤジ文化全盛のころの日本の風潮はほんとうに窮屈でいやだと自分も感じていました。 こんな中で大人として生きていくのに展望が持てなかったです。 いまはそれほどまでに圧力を感じなくなったのは、私が年取ったせいだけでなく、やはりフェミニズムががんばったからだと思うのです。 その先輩たちに「ありがとう」といいたい気持ちでいっぱいです。 その後私は、子育てや自分の仕事を落ち着かせることにたいへんな状況に。(その時期バブル崩壊で日本中たいへんな状況になったわけですが)いまは福祉の仕事しながら、国際語を目指すエスペラント語を普及させる活動ができるようになりました。 どこの国の言葉でもない言語を国際的な橋渡し言語とすることで言語の面での平等を追求する活動です。 20代のときに先輩に学んだ、熱意や意欲を持つことの大事さを、これからの自分の生き方にも生かしていきたいと思います。 映画の制作、公開ありがとうございました。 (2015年1月18日 渋谷シネパレスにて鑑賞) |
mirimiricutchさん 40代 女性 |
<ブログにアップされたmirimiricutchさんの感想> 何を怖れる フェミニズムを生きた女たち (ご本人の承諾を得て、ブログへのリンクという形式にて掲載) |
ともさん 30代 女性 |
試写会で拝見しました。 今ふつうになっていること、あたりまえにしてすごしていること(結婚しても働けること)が、先輩の女性たちが、たたかうことで勝ち取ってきたことなんだと、感じました。 今の社会でも「生きにくさ」の見えない壁はまだまだあって、これを変えることなことなんてできるのかな、と思うこともしばしばですが、現状からきっと、もっと変えていける、と力強く励ましてくれるような映画てす。 (2015年1月7日) |