ドキュメンタリー映画 何を怖れる -フェミニズムを生きた女たち-

2014年12月3日 札幌試写会

映画をご覧になった方からのご感想をご紹介いたします。

 

2014年12月3日 札幌試写会

編集の仕方、短いコピーを提示し、そうした視座を持つインタビューという構成がとてもよかった。
私自身、フェミニズムに関わりながら生きてきたので、お会いした事のある方々も何人もおり、その意味でも感慨深かった。ずっと闘い続けて生きてきた方たちの、今を肯定して、受け入れて生きておられる様子にしみじみとした感慨をお覚える。自由で、軽やかな今を象徴するタイトルの方が「何を怖れる」より、私としては好ましい。ただ、この女性たちの闘いとつながり合いを可能にしたのは、女がひとまとめに差別されていたことではないか。女の中に階層と差別が生まれ、女を踏み台にして女が競争に勝とうとする現在、こうしたシスターフードはもう無理なのではないかという気もする。
最後に、若い人たちへのメッセージがあったが、女の中の差別を乗り越える視点を強く持ったメッセージであって欲しかった。
共感できる部分がたくさんありました。自分の人生を考えると反省することが多く、年を重ねたと思いながら見せて頂きました。
いろんな年代の方たち、女性だけでなく、男性にも見て欲しいと願います。
毎日楽しい事探している私、夫に依存している私、フェミニズムを考えたことはなかったので、とても新鮮でした。
あまり深く考えた事なかったような気がします。もう一度考えてみる事にします。良い機会が出来たと思う。
上映後の松井さんの話が印象的でした。「もう一度向き合うもの」という視点が、よく整頓されて、映画の中に立ち現れていたともいます。
娘に是非とも見せたい作品。娘は大学生です。
四十年の流れをなぞりながら、現在の姿をはっきと見せていただいて、大きな励ましを受けたような気持ちになりました。
自分の現在の今ある暮らしを大切にするために、フェミニズムはとても重要だと改めて考えることができました。
映画を見始めて、途中から次第にすごい映画と思い、大切な題材を心にしみ込み、1人1人の話していることが身近な自分の問題と思ったが、一回では把握が無理と思った。
2015年4月上演開始と聞き、安心した。私も心をもやして今から生きよう、日米地位協定を変えよう。「怖れ」を自覚したら、立ち止まって考えるきっかけを頂き、ありがとうございました。
米兵士の犯罪をさばけないなんて日本政府の意識を変えないといけない。独立国ではない。
ただただ、うなずくばかり。涙がとまりません。同じ道を歩んできた友人や娘にも紹介します。生きているうちに伝えます。
私も生前の吉武輝子さんに背中を押された一人ですから、何を怖れる!
苫小牧の小劇場シネマトーラスで、ボランティアをしています。40席の小さな小さな空間ですが、上映可能でしょうか?
ありがとうございました。出演者の皆さま1人1人生き方(体験談)が含まれていて女性の人生、歴史を知ることができました。とても貴重な時間でした。
女性も生きやすい社会(会社)は誰もが生きやすい社会(会社)になるのでは。そのためには、どうしたらよいのかなあと考えさせられました。
大変感激しました。
女性もボーとしてないで、いつまでも勉強(人生)だなと思って見ました。今70歳ですが、母は94歳ですが、だいそれたことは何もないですが、何にでも興味があることですね・・・
「ユキエ」の基になった“寂寥郊野”の吉目木さんの父上としてLSUに一時ご一緒しました。学生の身分で滞在され、その後教授をしておられたと聞いています。
LSUで同じ頃一緒だったTさんはもうお元気な姿をみることはないでしょう。
皆に宣伝いたします。
自分に向き合う題材。15人の女性を取材した、女性としての人生が浮き彫りになっている。政治のことに今こと向き合わなければならない。
危うい世の中で、たくさんのエネルギーをもらいました。構成が素晴らしかった。
札幌映画サークルは何ものも怖れずに50年を歩み、51年目を歩み、時代が大きく変わろうとする今、52年目を迎えようとしています。
それは、松井監督が作られた作品も含めて、多くの映画に励まされてきたからです。
今日、この作品と共に、52年目を歩いている幸せをかみしめています。ありがとうございました。
多くの人々に観てもらえば世の中に少しずつ変わるのかなと。
自分が今抱えている問題がちっぽけにみえ、明日から解決に取り組もうと思う。
40年前の女性の団結は強く、品や質があったと思いました。
他人のために動く、今の若い人は生れた時から便利な社会になっていて自己中心に生きて行くのだろうと思う。社会構造に気がつくかどうか。
女性の歴史、運動史をなつかしく拝見しました。当時の女たちの行動力とパワーに敬服すると同時に、その後に続くべき女性の地位向上が進んでないことに、改めて驚いた。
この映画を是非多くの若い女性に見てもらいたい。また女性団体のメンバーにも。監督のおっしゃっていた「時代のかけ橋」になる素敵な映画でした。ありがとうございました。
本を読んでから観させていただきました。
私が社会参加(フェミニズム知らなかった頃)をしたときのことが思い起こされました。’81年のことです。その後、横浜市女性会館の事業ル・トラヴァイユに触発されました。以来70歳の現在まで働き続けています。そのほとんどは非正規ですが。仕事を通して社会と自分を知り、自分のお金を持つうれしさもおぼえました。娘たちも私の生き様を見て育ちました。夫の理解もありがたかった。私の人生も重ねて観させていただきました。出演された方々は、エネルギッシュで情熱的で今も活動を続けていらっしゃること、尊敬します。
衆議院の結果に不満を覚えます。首相の人の声に耳をかさない急ぎすぎる政治に大きな不安を感じます
字幕が早くて読みきれず、もっとゆっくり読みたかったです。
知っている方も知らない方も、多くの心に残る言葉を話されておられました。
お化粧しておられないような方も、スッピンでどなたもいいお顔、いい年齢の取り方をされていると思いました。
ウーマンリブ、フェミニズムと聞いただけで、思い切り面倒くさそうなテーマに松井さんはよく取り組んだ。彼女たちの本を読み、自分もフェミニストだったと気付いた――映画のあとで松井さんのトークがすんなり胸に落ちました。(誇りが素晴らしい!)
存じ上げている女性は、わずかですが、みんなそろって美しい、輝いている。色もつやも、人生のひだも感じられる映画に仕上げた松井監督に拍手を送ります。
印象に残ったことば――「もし、沖縄のレイプ被害者すべてが声を上げていれば、米軍は沖縄にいられなかったろう」「私のいのちを、次世代のために使い切って死にたい」
かなり重いテーマを感じました。
ジェンダー格差世界105位、どうなっているのかなあと思っています。
差別と表立って戦っている方々の思いを知ると何か辛いと感じました。
まだまだ差別、格差が続いていくのか。
日本の今を考える時、決して見過ごしてはならない作品だと思います。
年齢によって感じ方は違うと思うが女性達はきっと自分の生き方のヒントになると思う。
人間として生き生きと暮らすシンプルな幸せを捜すことの尊さを知りました。
15人を選んだ“フェミニスト”の“基準”としては何なんでしょうか。
1970年代前後の学生運動の”姿”は”角材とヘルメット”だけではなかった。大学生民主化闘争に”分断と混乱”をもらいました。彼、彼女らは恐れていた。
大学、職場などでの”男女の差別”とたたかった、今もたたかい続けている市井の人達、労働運動、市民運動を勧めている人たちをもっと、追って取材して欲しい。
15人の”フェミニスト”の彼女たちが、今に問う、伝えたいメッセージとは何なのか、何度か映画を見ないとわからないのではないか。
どう読み解くのかを考えたい。
 男性 十二月という季節のせいか、ラストの和船での観桜の笑顔のせいか、思いを遂げたあとの義士達の姿に重なって見えました。
今も戦い続けていらっしゃる方ももちろんいますが、後に続く方へ、自分の生き方・考え方を伝えたいという思いが静かに伝わってきました。
ドキュメンタリーとしての内容だけでなく、松井監督の変わらぬ映像の美しさ、確かさがすばらしいと感じました。
「ウーマンリブ」は自分の世代より少し上の方々の歴史でしたが、女性がかかえる課題、問題は、時を経ても変わらないですね。
出演されたお一人お一人の言葉の一つ一つが、今の時代だからこそ、重味があります。
「困難な時代に女性解放に取り組んだ人たち」というよりは、日本という国の中で、声を出せない女性の代表的な声でしかないかもしれないですね。
今年「アナ雪」というアニメが流行りましたが、「ありのままに生きる」という姿の一つがフェミニズムに向かったのかなと思います。
20代30代の人たちにこの映画を見てもらって、自分の思いも強く持って生きていけば、時代を作ることが出来る、社会を帰ることができると感じてもらいたいと思います。
各々の登場人物の一言一言にうなずくことしきりでした。
上野氏の 私達は男になりたい訳ではない。
米津氏の 自分の中にひとつ障害を持つことで強くなれるのを自分の周囲には女であるが故に職場で軽んじられていることに疑問も不安も持たない人間が大勢いるのが事実。
来年4月は地方選です。本上映の時期大丈夫でしょうか。
フェミニズムの道、なお遠し の感。現在を知るには勉強になった。
とてもステキな映画だと思いました。
こうやって時代を気づいてきた方々の声を聞くことが出来てよかったです。
「何を怖れる」のタイトルの意味については共感しました
世の中の半数以上を占める女性の視点での発言を聞く機会を得て、世の中の情況を理解する貴重な判断基準として加える事ができる。
1人1人の強い意志に感動しました。
すばらしい女性ばかりで、見習いたいと思いました。
興味深く、考えさせられる映画でした。
上野千鶴子氏をはじめとして、何人かの方々の著作は色々な時に読んでたくさんのはげましを頂いていました。
もっと学ぶべきこと、考えるべきことできることがたくさんあると再認識しました。
映画終了後の松井監督のお話が更に身にしみました。
私も少し遅れたフェミニストだと思っています。
基本的に理系で、男性社会の中であまり違和感なく、社会参加をして来たので。今から何ができるかを考え続けました。技術的な仕事をしていて、社会から距離を置いていた気がします。
今からの社会参加できるかどうか心配ですが、できることを、1つずつやっていかれればと思います。社会の半分が女性なのだから、女性たちが、自覚的に、社会を動かして行かれること認識して、行動できると良いと思いました。
私は自分自身がフェミニストだとずっと思っていました。良い意味でのフェミニストでい続けようと思います。ありがとうございました。
 男性  「映画の力」の多様性、可能性をあらためて感じさせていただいた。
同時代に生きてきた人間として(男であるが)このドキュメントが制作され、残されていくことは現在的意味と同時に未来へのメッセージでもあると感じられた。
ただ、今の20代~30代の女性たちに受け入れてもらえるか。もらえたらうれしいが、「闘争」という概念を持っていない彼女たちには難しいのではないかと思わざるをえなかった。
若い男たちはまず無理だろう。
「ターゲット」と「キャッチコピー」が難しい。でもいい映画。どうひろめていくか。
女性の生き方は男性よりもヴァリエーションがあって多様だと感じました。
70年代~80年代の歴史そのものがリブの歴史に息づいているようです。
ほとんどインタヴューのみで構成されているところもよかったです。
とても興味深く、観させていただきました。
女性問題に関する仕事に就いていたこともあり、フェミニズムについて、知っているつもりではありましたが、歴史を学び、知らなかったこともたくさんあり、ひと言で女性問題とくくられるけれど、たくさんの視点から切り口があるのだと思いました。
それだけ女性問題は日常の中にあるんですね。
私はフェミを語る上で「戦う」という言葉は苦手です。先人たちの努力があって今の私たちの権利が守られていることに感謝しています。
今ある環境に、グチをいうのではなく自ら行動する勇気とエネルギーをもらいました。また、私たちの次の世代に伝えていきたいです。
大変おもしろかったです。
インタビュー相手がテンポよく変わり、そして川の流れが入ったのがよかった。
自分と女性団体の中で長い間活動してきて、最近、意味がはっきりしなくなってきていましたが、この映画でいくつも答えが見つかりました。明日からまた元気にやっていけそう。
現在は仕事の関係で子どもたちの虐待やネグレクトでいろいろ考えることがあり、行動にうつせずにいました。
今日、この映画を見て、行動をおこす力をもらいました。ありがとうございました
昔から様々な活動をされてきた先輩たちの話はそれぞれおもしろかったと思います。
既存のメディアにはあまり登場してこなかったため(意識して選ばなかったせいかもしれません)存じ上げない方も多かったので”こんな活動をしてきたのね”と再認識しました。まさに日本の歴史ですね。
ただ音楽の部分の音が大きすぎるように思いました。
「怖れを共としてきた」ということばに共感しました。
もっと難しく、怖い映画かと思っていましたが、そうではなく、すんなりと入ってくる映画でした。
20代ですが、友人など同世代の女性たちに観てもらいたいと思いました。
こうした女性たちが、私たちの社会をつくりあげてくれていたのだと思い、私たちもおかしいと思うことはおかしいと言える、そういう女性になりたいと思いました。
私の全く知らないことがでてきて、驚きました。「1970年以降の女性精神思想史」というべきものでしょうか?
4人くらいしか知っている人が居りませんでした。
樋口恵子さんはよく仕事をしましたが、お元気そうで嬉しいです。
男性に見せる努力もしなければと思いました。Goodです。
なにかもの足りなさを感じ、これはなんだろうとお話を聞きながら考えていました。
それはリブ運動を始めた時代と今も何も変わっていない時代であり、自分がいるというなんだなあと感じました。
男女平等という言葉が今も新しい言葉の時代だと思います。
変わっていく時代、益々遠くなる時代を感じているからもの足りなさを思ったのでしょうか。
男性 すばらしい映画と思います。人として生きる姿が 女性の立場が本当に厳しい中で過ごされた姿が男性の私にでも身近に感じることができました。
昭和’70年代の若者の心の底から出てくる思いを感じ心に残りました。
この映画から、これからの生活の生き方を変えていくことを考え行動していきたいと思いました。
素晴らしい映画でした。
すごく元気になりました!!
“何を怖れる”というタイトルから、“怖れないで、強くなって戦いなさい”という戦闘的なメッセージを予想していたのですが、ずっと共感できる内容で素直な気持ちが見れました。
“レオニー”と観た時と又違った感動があります。ドキュメンタリーというのに映像の美しさと選曲はさすが松井監督ならでは!と感じました。
私は同じ年代の中でも比較的自由に生きている方です。母は70代でまさしく映画の時代を東京で過ごしました。北海道で結婚し典型的な主婦生活の中で、娘に教育とワクにとらわれない生き方をバックアップしてくれました。何人かの出演者の方達が語る母や生い立ちバックグラウンドが及ぼす影響も非常に興味深かったです。この時代の流れの中での私の今がある幸せを知るのも自分の「在り方」を考えた時の一つの根に値する貴重な情報に思えてなりません。
松井監督の舞台挨拶を含め1つのまとまった映画を観た様でした。自分の中にあった「怖れ」を話された監督の強さが、映画の力をより強くしているのだと感じました。
来年の上映に向け、声を大にして沢山の方達を誘いたいと思っています。是非本も読ませていただきます。監督のオーラ、エネルギーそして美しさに出会えて本当にうれしかったです!!
ありがとうごさいました!!
「何を怖れる」の試写会、有り難うございました。
私は上野千鶴子さんのおっかけで、WANで映画制作を知って以来、観たい、観たいと思っていたのです。それで無料貸し出しOKと出ていたので、私が参加している女性問題研究会や自由学校・遊でやれないかしらとアタックしていた時に遊の方から試写会ありますよ~って知らせていただいて、飛び上がって喜んだんですよ。それで早速研究会の友人・知人にお知らせしたのです。
映画、本当にいいできばえでしたね。女達の思いが真面目に映し出されていて、息苦しい日本の差別社会を生き抜く道しるべのような映画になりましたね。単に過去の記録では無く、若い女性達に手渡したい映画となっていました。
私が直接会ったことのある人は、上野千鶴子さん、高里鈴代さん、樋口恵子さんですが、彼女等の他にも駒尺さん、田中さん、井上さんのご著書も読んでいました。
私も松井監督同様、女は女はと過激な発言を繰り返して揶揄されている一部の女性達がリブ活動家だと思い込み、当時の男性目線の揶揄報道にも騙されて絶対近づくまいと思っていました.大変なのは男も女も同じなのだから、協力して権力に対抗して社会を良くしていくことが大事なのだと思っていたのですが、働き始めてから、あれっ、なんで?が重なり、フェミニズムに近づいてきた私でした。
安陪右翼政権が大半の女性を非正規雇用に追い込んでいながら、女性が輝く社会をなんて良く言うよ!と思っています.高学歴の一部女性だけ僕たちの仲間に入ってね、後は今迄通り使い捨てだよというのが本音でしょう。
本当の意味で男女対等に働き、家事・育児・介護を担える日本社会に向かって女性達は賢く戦略的に生きる事が必要ですね。大勢の女性達が待っていた映画だと思います。微力ですが、周囲の人達に勧めたいと思っています。チラシ・チケットの受け取り方法などお知らせ願います。
試写会、本当に有り難うございました。つい泣いてしまいました。
まさに私と同世代を生きた女性たち。
田中美津さんはじめ、あんなに激しく活動していた人たちが、穏やかな口調で過去を振り返ることに驚きました。
皆とても美しく輝いている。
そして皆、自分の仕事をもって、やるべきことをやっている姿にまぶしささえ感じました。
娘たちにも薦めたいけれど、時代を知らない若い人たちがどう見るか?ぜひ知りたいです。来年の本上映の際には、できる限り広報のお手伝いをさせていただきたいと思います。
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