2014年8月25日(月)東京墨田区・本所地域プラザBIG SHIPに於いて、2日前に編集作業を終えたばかりの『何を怖れる!フェミニズムを生きた女たち』の完成披露試写会が行われました。
出演者、そして特典の対象となられた全国のサポーターの方々(札幌、松山、長野、名古屋からなど) あわせて160名以上が集まり、会場は超満員。
熱気とともに静かな緊張感が漂う中、呼びかけ人である
田中喜美子さんの
「皆さま、本日はご来場いただきありがとうございます。"日本のフェミニストたちの姿を映像に残して次の世代に伝えたい“という私のその無理なお願いに応えてくださったのが松井さんです。そして、皆さまのご協力があってこの映画が出来上がりました。今日は皆さんと一緒に見るのを楽しみにしていました」
というご挨拶のあと、上映がスタートしました。
「彼女たちの言葉だけで映画になる!」と確信していたという松井監督。
故人1人を含め出演者は15人。1人3時間にも及びインタビューを2時間にまとめたドキュメンタリー映画。上映中は、フェミニストたちが穏やかに語る、強さと優しさがこもった言葉に小さな拍手や時に笑いが起こり、最後は大きな拍手とともに上映が終了しました。
上映後は、松井監督の挨拶、そして映像に素晴らしい音楽をつけてくださったアンサンブル・ノマドの方々のご紹介の後に、会場にいらしていた上野千鶴子さん、樋口恵子さん、リブ運動の伝説の人田中美津さんなど10人の出演者の皆さまが壇上へ。
直前まで映像の中に存在していたご本人たちの溌剌とした美しい姿に会場は再び大きな拍手!
「出来上がった映像を見て、松井さんをキャスティングした田中喜美子さんの判断は正しかったと確信しました。」という感想から「私は綺麗に映ろうって思っていたのに…」「頭のよい人にはいい映画かもしれないわね。でも少し長いわ。」といった出演者ならではの少々辛口でウィットに富んだ感想に会場は笑いにつつまれ、その和やかな雰囲気のまま完成披露試写会は終了しました。
上映会場の熱気はそのままパーティー会場へ。
出演者を囲んで、また初めて出会ったサポーターの方同士が、映画についてフェミニズムについて熱く語り合う様子を見て、映画の力を改めて感じる時間となりました。
「完成披露試写会はこの映画の出発点、これから全国へ広げ、より多くの方に見ていただくために、この出会いの輪を広げて欲しい」とおっしゃっていた松井監督。
9月6日(土)には「あいち国際女性映画祭」で、一般観客に向けた最初の上映が行われます。